公開手術を45分で抜け出して、北洋病院へ向かった朝田龍太郎(坂口憲二)。
そこで待機していた富樫ゆかり(りょう)から、まずは帝王切開で赤ん坊を取り出す。
そして、全身麻酔に切り替えて、ゆかりのバチスタ手術へ移行。
手術中、藤吉圭介(佐々木蔵之介)から、生まれた赤ん坊が「HLHS」で危険な状態であることが報告される。
ここで、龍太郎は、バチスタ手術を伊集院登(小池徹平)に任せ、自分は今迄やったこともない手術に取り掛かる。
電話を通して鬼頭笙子(夏木マリ)の指示を仰ぎながら。
さて、突然出てきたんだけど、「HLHS」って何?
「HLHS」(Hypoplastic Left Heart Syndrome 左心低形成症候群)とは、先天性の心臓病。
つまり生まれつきの心臓の奇形。
原因は不明。
1万人に1人の割合で発症するらしい。
因みに、先天性の心臓病は100人に1人だとか。
‘左心低形成’と言う位だから、左心房や左心室並びに動脈等、心臓の左側に関する臓器がちゃんと形作られていない。
そして、それらが小さく発達不全の為、ポンプとしての機能を全く果たせない。
こんな病気を持っていても、妊娠経過、胎児の成長は正常であるため、胎児超音波検査でも診断される事は少ないらしい。
胎児の時期には、「動脈管」というものが右室から肺へ行く血液をバイパスしている。
肺へ血液を送る必要は無いから。
お腹の中の赤ちゃんは、羊水に浮かんでいて、肺呼吸をしていないからね。
その「動脈管」が有る御陰で、左心が機能していなくても、胎児は全身への血流が確保されているって訳。
それで、病気を持っていても、赤ちゃんはお腹の中でちゃんと育つ。
しかし、一旦外へ出て赤ちゃんが肺呼吸を始めると問題を生じる。
肺呼吸を始めた赤ちゃんにとって「動脈管」は、不要なもの。
ていうか、有っては困るもの。
だから、通常は、生後数時間で自然に閉鎖する。
場合によっては、出生後3〜12日間は開存することもあるらしい。
いずれにせよ、正常ならば、生後2〜3週間の内には完全に閉じてしまう。
もし、これが閉じなかったら、これはこれで、「動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう、patent ductus arteriosus PDA)」という先天性心疾患になってしまう。
ところで、心臓に病気があっても、外に生まれ出た新生児の「動脈管」は、自然の摂理によって閉じてしまう。
そうなると、「HLHS」の赤ちゃんにとっては一大事。
大動脈から全身へ行く血流が途絶えてしまうからね。
この「HLHS」、‘症候群’と言う位で、人によってもそれぞれに状態が違ってる。
先天性心疾患のうち最も管理の難しい疾患の一つと言われてるよ。
はぁ〜〜。
難しい。
いくら手術シーンが売りだからって、無理して助けた赤ん坊まで心臓病にすることは無いでしょ?
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2007年11月04日
2007年10月24日
「ドール手術」って何だ?
迫真の手術シーンが売りと言うだけあって、第1話では、手術がてんこ盛り。
公開手術では、朝田龍太郎(坂口憲二)が「今日の手術時間は45分。」と宣言して、手術途中の45分で切り上げてしまう。
その後を引き継いだのが、コロンビア大学医学部胸部心臓外科客員教授の霧島軍司(北村一輝)。
龍ちゃんと霧島は、仲良しになってたんだね〜。
この時に行われたのが「ドール手術」だった。
「ドール手術」?
「バチスタ手術」とは違うの?
どちらも、心臓手術としては難易度の高い最先端の術式という‘記号’なんだろうけど。・・・
天才外科医には相応しい‘記号’。
だから、ドラマを見るのに、手術法について関心を持つ必要は、余り無いのかも知れないね。
でも、気になるー!
そもそも「バチスタ手術」を日本で初めて行ったのは、ドラマの医療監修を努めている須磨久善さんだった。
1996年12月2日のこと。
そしてまた、「ドール手術」を日本で初めて行ったのも須磨さんだった。
1997年1月のこと。
そんな経緯から、オリジナル脚本となった『医龍2』でも、須磨さんが研鑽してきた術式が採用されたのかもね。
「バチスタ手術」は、拡張型心筋症によって膨らんでしまった心臓の一部を切り取って、小さくする手術。
一方、「ドール手術」は、虚血性心筋症の為に大きくなってしまった心臓を小さくする手術。
虚血性心筋症とは、心筋梗塞を起こして壊死した心筋と正常な心筋が混在する事で引き起こされる心筋の病気で、心臓が次第に拡大して行ってしまう。
どちらの手術も、膨らんでポンプ機能が弱くなった心臓は縮めてやればいいんだ、という発想から生まれた。
「ドール手術」は、モナコのビンセント・ドール医師が考案したもの。
やっぱり、人の名前だ。
「左室形成術」と呼ばれている手術の中では最も有名だとか。
まず、閉塞した冠動脈にバイパス手術をして血行を確保する。
虚血性心筋症の場合、心室中隔にまで心筋の壊死が及び,左室全体が拡張しているケースが多い。
そこで次に、左心室の壊死した心筋を切開する。
そして、左室壁から心室中隔に渡って、健常な心筋との境界線に内側から針糸をかけて縫い,きんちゃく袋の要領で口を縮める。
絞った口の部分は穴が開いているから、そこにパッチを当てて塞ぐ。
残った左室壁は、切り取らずに縫合する。
結果、心臓の容積が縮小され,健康な心筋だけが残る。
ん〜〜ン、・・・・・文字で説明されても、イメージ出来ん。(汗)
公開手術では、朝田龍太郎(坂口憲二)が「今日の手術時間は45分。」と宣言して、手術途中の45分で切り上げてしまう。
その後を引き継いだのが、コロンビア大学医学部胸部心臓外科客員教授の霧島軍司(北村一輝)。
龍ちゃんと霧島は、仲良しになってたんだね〜。
この時に行われたのが「ドール手術」だった。
「ドール手術」?
「バチスタ手術」とは違うの?
どちらも、心臓手術としては難易度の高い最先端の術式という‘記号’なんだろうけど。・・・
天才外科医には相応しい‘記号’。
だから、ドラマを見るのに、手術法について関心を持つ必要は、余り無いのかも知れないね。
でも、気になるー!
そもそも「バチスタ手術」を日本で初めて行ったのは、ドラマの医療監修を努めている須磨久善さんだった。
1996年12月2日のこと。
そしてまた、「ドール手術」を日本で初めて行ったのも須磨さんだった。
1997年1月のこと。
そんな経緯から、オリジナル脚本となった『医龍2』でも、須磨さんが研鑽してきた術式が採用されたのかもね。
「バチスタ手術」は、拡張型心筋症によって膨らんでしまった心臓の一部を切り取って、小さくする手術。
一方、「ドール手術」は、虚血性心筋症の為に大きくなってしまった心臓を小さくする手術。
虚血性心筋症とは、心筋梗塞を起こして壊死した心筋と正常な心筋が混在する事で引き起こされる心筋の病気で、心臓が次第に拡大して行ってしまう。
どちらの手術も、膨らんでポンプ機能が弱くなった心臓は縮めてやればいいんだ、という発想から生まれた。
「ドール手術」は、モナコのビンセント・ドール医師が考案したもの。
やっぱり、人の名前だ。
「左室形成術」と呼ばれている手術の中では最も有名だとか。
まず、閉塞した冠動脈にバイパス手術をして血行を確保する。
虚血性心筋症の場合、心室中隔にまで心筋の壊死が及び,左室全体が拡張しているケースが多い。
そこで次に、左心室の壊死した心筋を切開する。
そして、左室壁から心室中隔に渡って、健常な心筋との境界線に内側から針糸をかけて縫い,きんちゃく袋の要領で口を縮める。
絞った口の部分は穴が開いているから、そこにパッチを当てて塞ぐ。
残った左室壁は、切り取らずに縫合する。
結果、心臓の容積が縮小され,健康な心筋だけが残る。
ん〜〜ン、・・・・・文字で説明されても、イメージ出来ん。(汗)
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